2007年09月24日

Movin' you. Honda 佐藤琢磨 「可能性を探って行く」 全スクリプト

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J sports ESPN/J sports 1/J sports 2で放送中の

Movin' you. Honda 佐藤琢磨 「可能性を探って行く」 全スクリプトです。


■ スーパーアグリについて

20070924-02.jpgTAKUMA:最初はグランプリteamと言うよりもとにかく突然ツアーに参加してきたteamで、自分たちも基礎体力をつけて行かなければ行けない一年間だったんと思うんですよ。車もどんどん良くなって行ったし、teamもどんどん統合が取れて、season終盤ではライバルと互角に戦って、胸張ってグランプリteamと言える状況までになったと思うんですよ。

 

■琢磨の心に葛藤

TAKUMA:去年のseason終わってから冬のテストに入る前までに色々な問題が山積みでね、僕自身、初めてF1から一回ちょっと遠ざかってゆっくりしたいなって思ったんですよ。さすがに2006年はつかれたのね(笑)一回コクピットから遠ざかって、やっぱり運転したいと言う気持ちが最高潮に達するまで待って、一気に行きたかったんですよね。

 そういう意味で凄く家族のプライベートと自分の気持ちを整理する時間が必要で、もうひとつは同時進行でやっぱり2007年のことを進めなくては行けない。だから僕はテストに参加しない分、日本にいてteamと・・・・やっぱりホンダのサポート無しに僕らはなりたってなくて、その大きなそのブリッジ役として、かなり今までにないくらいに強烈にpushしましたね。で、それが実ってシーズンオフからプレシーズンのテスト、凄く順調に物事が進んで行って、開幕戦のパフォーマンスに繋がったと感じがします。

■モナコについて

TAKUMA:あんまり期待してなかったのね(笑)、来る前に。グランプリの時しか知らなくて、華やかなイメージはあったんだけど、昔はイギリスの静かな村にすんでたじゃないですか(笑)、だから街中はスキじゃなかったんですよ。でもロケーションが気に入って、直ぐ山にいけるし目の前は海だし、基本的には年間300日間はドライデイで、そう言うのを全部ひっくるめてトレーニングの環境を含めてモナコは凄くいいなぁと思ったんですよ。

 

■今思う事

TAKUMA:F3の時は凄くピュアな世界だから目標を凄く立てやすいんですよね。とにかく1年目はスピードだけに集中する、そこでチャンピオンが取れなかったら2年目に強さを見せて行く。2年で切り上げなければけば行けないという目標というか、そうせざるを得ない環境があるんですよね。だから僕は最初に飛び込まないで、そこに行くまで準備期間を置きたかった。で、自分なりにトレーニングもしたかったし。

 そうやってF3に飛び込んで、F1にあがったんですけど。F1にあがってからは今度は完全なteamスポーツになるしteamワークになるし、自分だけの目標ではね、コマが進んで行かないんですよ。2002年にデビューして、2003年は1年間レースが出来なかったけれども2004年につなげるための準備は水面下でずっと進めていて。やっぱりコンペティティブな環境の中では良いレースができて。で、その後が続いていかなかったのが一番苦しい時期だったんですよね。

 今はデビュー前からそうなんですけど、トップを走りたいと言う気持ちはいままで以上に強いんだけども、それだけを見ていると目の前の事が、目標が立てられなくなる。何をやってもアンダーパフォーマンスになると喜べないじゃないですか。それじゃ面白くないじゃないと思うんですよ。

 自分としては単純に一つ一つ階段を登らなくては行けないと言う事は判っていたから、teamとしても僕としても凄く方向性が一緒だったからね、まずは開幕戦に間に合わせよう、間に合ってたら完走させよう、完走したら他の車とバトルしよう、バトルで来たらトップ10を目指し、入賞を目指そう・・・というホントに一つずつの目標を造って行ったんですよ。だから今年最初にメルボルンで予選top10に入れたのはアクシデントに近いような状況だったんだけど(笑)。

 でも自分たちは何をやっているのかわからない勢いで一気にブレークスルーしたんですよね。そこから実際にリザルトにつなげるのは時間がかかったんだけども、バルセロナでついにポイントを獲得した時は、8位であんなに喜べるteamは無いと思うんだよね。自分自身でもホントに嬉しくて優勝したのと同じくらい嬉しくて。それは「day1」から一緒にやって来た仲間であると言う事のが大きいかもしれないけれど、それとは別に一つ一つ目標を達成してきたと言う達成感があって、自分が8位でやっぱりその時はすごく嬉しいですよ。あれだけ喜べたって言うことが純粋に嬉しかったですね。その時間を共有できた事も。そこから目標を達成したのでやっぱり次に向かって行くという、そういう今は時間軸の進め方でレースをしています。

 


■SAF1 Sporting Director
Graham Taylorさんのインタビュー

<略>

■SAF1 Technical Director
Mark Prestonさんのインタビュー

20070924-03.jpg「琢磨は私たちの大きな力になり、グループが一つの強いteamになった。友に過ごし、同じ哲学に向かって取り組み苦しいseasonを乗り越えて成長した。昨年がとてもhardな年だったからスタッフ全員が強くなったんだ。私たちの新年と仕事のやり方が定まり、琢磨は継続して良い走りを見せている。これら全てが良い結果に繋がっている。要はチームワークだよ。」「琢磨は明らかに人間として成長した。スーパーアグリに移ってteamとも上手くやっている。彼はエンジニアにとってとても勇気付けられる存在だよ。彼の行動は常にポジティブな方向に向き、経験はteamにとても役立っているよ。彼は私たちの仕事の進め方も判っているしteamの発展と哲学の一翼を担っている。」

 

■SAF1 Media Communication Manager and Driver Liaison
Emma Bearparkさんのインタビュー

20070924-04.jpg「去年はとても速くみんなが一致団結したわ。なぜならマネージメント陣や亜久里さんが経験豊富なstaffを集めたから。結成から6ヶ月でF1teamが造れるなんて殆どの人が信じなかったの。だから豊富な経験を持ち互いに良く知る人々に頼るしかなかった。そして全員がこの挑戦に真剣に臨んだの。スーパーアグリF1teamの絆が成功に導いたのだと思う。」

■SAF1 Performance Engineer
リチャード・トレインのインタビュー

<略>

■SAF1 Control Systems Engineer
小河原宏一さんのインタビュー

<略>


TAKUMA:負けたくないという気持ちは何処よりも強いかもしれないですね。グリッドに並ぶ全てのteamがレース一筋で、だれものんびりしている人たちは居ないと思うけれども、その中でもウチのteamは気持ちが一つになっている雰囲気は一番ありそうな気がしますね。

20070924-05.jpgTAKUMA:状況が凄く厳しいときに自分が腐ったり投げ出したくなる気分は当然あるし、でもそれをやっちゃうと面白くないし、挑戦が停まっちゃうんですよね。自分の中で挑戦が停まるというのは許されないことで、結果的に自分に跳ね返ってきちゃうし、そういうネガティブな要素は全部自分に跳ね返ってきちゃうんですよ。自分が投げ出した途端に負けだし、どんな状況でも1%でも可能性がある限り、無くてもそんなの探せばいいんだから、なんとかしてattackし続けて、チャンスを掴む。そういうアプローチはモータースポーツを始める前から小さいレベルだったけれどもやってきた事だし、今は巨大なオペレーションの中でやっているけれども、でも気持ちは変わらないと思います。それが根底にあって目標に向かう。そこで諦めたら明日からの自分は負けになるわけだし。それはやりたくないし、それはTOPを頂点を走ると言う目標にまだまだ全然届かないですよね。そういう意味で絶対停まれない、いままで以上にもっともっと可能性を探って行かないとどんどん遅れて行ってしまいます。

 

■プロドライバーとしてのゴール

TAKUMA:その部分で満足できるのは永遠に来ないと思いますよ。自分はまだまだだと思うし、確かにF1のなかでは経験を積んできたわけだけども、それでも全然足りない。毎回車に載るたびにもっと良いドライバーに、もっと速く確実にドライビングしたいと言う気持ちがどんどん沸いてきて・・・・一度として満足した事がないです。こういうスポーツはある意味、妥協の産物だと思うんですよ。完全なトレードオフを見つける所がbestなわけで、物理的なbestには絶対に到達できない。いままで満足・達成感があったレースは沢山あったけれども、その中でもミスは沢山見つけられる。そういうのをどんどん小さくして行きたい。この先幸運な環境を手に入れてトップグループを再び走ってポディウムの頂点にいけたとしても、その気持ちをずっと引き継いで行くと思いますよ。それはきっと引退するまで達成されない事なんでしょうね。だからやってて面白いし、決まった答えがないんじゃないかな。

■夢へのチャレンジは誰にでも可能性がある

20070924-06.jpgTAKUMA:一番基本に戻るのは、好きな事を一つ・・だと思うんですよ。どんな環境にいても自分の得意にしているところ、不得意、好きな事、嫌いな事ってあるじゃないですか。(例えば)いろんな条件や環境の問題があったとしてそれができない。だけどそれを周りのせいにして逃げちゃっているのかもしれないと思うんですよね。だから好きな事があるのになんで一生懸命できないのかって言われても、「いや、色々あるから」ってなると思うんだけど、そこをやっぱりもう一回自分の気持ちに素直になってもらいたいですね。好きな事だったらとことんやれるしね。環境がなければ自分で造って行けばいいし。ホントに一握りのね、一部の条件を除いては、全てのレールが引かれてね、手放しで行ける人なんて誰一人としていないんだから、みんなそれなりになんとか道を見つけてくぐってここまで来ているんで。確実に見えてなくても絶対に自分が手にできる道があると思うんですよ。僕はそういう風に信じたいし、周りのせいにはしないで、とにかく自分で行動してもらいたいですね。何でも良いから。そうしたらきっと新たな道が開けてそこから前に進めると思います。

■攻めのレースをしたい

TAKUMA:なるべく国際映像に映るような走りをしないと見てもらえないんで(笑)。だから常にchanceを掴めるpositionにいることかな。バルセロナでもカナダでもそうだし。カナダのような不思議なレースが起きた時は、僕は絶対なんとかしてやろうといっつも思ってるんで。こないだのドイツグランプリ、ニュルブルクリンクの時は、天候が来て、一瞬また来たかなと思ったけれども最後はトラブルで停まっちゃったけれども、ああいうraceは続けて行きたいしね、今はteamは非常に苦しい時期で、他のteamよりも開発が遅れて思うように前に進めないだけども、この時期を乗り越えてしがみついてクリアして、season後半戦ではアップデートがまだ来るしね。その時には攻めのレースをしたいのでそれを見守っていて貰いたい。自分が攻めのレースをしたいと言う気持ちは、teamにも伝わっているハズだから、良いレースを見せたいですね。

  

モナコ HOTEL PORT PALACE MONTE-CARLOにて撮影



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Posted by RYO at 2007年09月24日 03:06
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